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ノロウイルス

ノロウイルス(Norovirus)は、以前は小型球形ウイルス(SRSV)と呼ばれていましたが、2003年以降、ノロウイルスと呼ばれるようになりました。日本の感染症発生動向調査によると、冬季の前半はノロウイルスによる胃腸炎が多く、冬季後半はロタウイルスによる胃腸炎が多く発生しています。牡蠣などの貝類による食中毒の原因となる他に感染した人の糞便やおう吐物により経口感染します。ノロウイルスによる集団感染は世界各地の学校や養護施設などで散発的に発生しています。

ノロウイルスは、表面をカップ状の窪みをもつ構造蛋白で覆われ、内部にプラス1本鎖RNAを遺伝子として持っています。ノロウイルスには多くの遺伝子の型があること、また、培養した細胞及び実験動物でウイルスを増やすことができないことから、ウイルスを分離して特定する事が困難です。特に食品中に含まれるウイルスを検出することが難しく、食中毒の原因究明や感染経路の特定を難しいものとしています。

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