いくつかの原因が考えられます。
規定量以上のサンプルを使用しても収量は上がらず、むしろ収率は低下します。サンプル量を減らしてみてください。細胞の場合、1×106cells/200µl以下に、組織サンプルは、10mg以下/150µlとして下さい。
サンプルの攪拌、破砕が不十分である可能性があります。破砕不足により固形物が残った状態で抽出処理をしますと、抽出操作中にチップの目詰まりが発生し、収量が低くなる可能性があります。
組織の種類によっては筋繊維が多く含まれるものがありますので、破砕操作を十分に行ってください。
カートリッジ試薬に気泡が入っていたり、試薬シール部分やカートリッジウェル内部上方に試薬・水滴の付着が見られる場合は、試薬カートリッジを軽く叩くか、軽く振って落としてください。気泡が入ったまま処理を行うと、試薬を完全に吸引できなかったり、攪拌時の泡立ち等の原因となり、収量が低下する場合があります。