Master Tip

Master Tip
液面の吸引・吐出原理

ライフサイエンスそして研究を含めた遺伝子検査市場における試料の大量・高速処理ニーズに対し、現在市場流通しているさまざまな機器やシステムにおける課題(大型化・複雑化・高価格化・高い故障/汚染リスク)を克服すべく開発されたのがMaster Tip(マスターチップ)です。

液体の分注機構として、注射器のようなシリンジとプランジャーを使用したものが一般的であるのに対し、シリンジ機構の一部を消耗品である分注チップに持たせることで、装置構成を合理的に簡素化・安価とすることが可能となり、かつ、封鎖系(一方のみが開放)での液体処理が可能となることでこれらの課題を克服しました。

Master Tipは、上部が開放系である分注チップに弾性体で封をし、PSSの国際特許でもあるMagtration(磁性粒子のハンドリング技術)に最適化された設計になっています。この弾性体を伸縮させることでチップ内部の容積を変化させ、液体の吸引・吐出を行う原理です。これにより、チップの保持と弾性体を伸縮させる機構だけで分注機能を有することができ、従来のシリンジとプランジャーを多連化したものと比較して遜色のない精度を持ちつつ、装置の構成を簡素化することが可能となりました。

Master Tipは現在20~200µLのハンドリング容量に対応するものが製品化されています。また、コンセプトはそのままに、1mLまでのハンドリングを可能とするMaster Tipの開発も進めています。

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