プレシジョン・システム・サイエンス株式会社(以下、PSS)、およびその米国子会社PSS USA, Inc.は、アボット社(Abbott Laboratories、米国イリノイ州)の子会社、Ibis Biosciences, Inc.との間で、自動細菌検査システムPLEX-ID™向け全自動前処理に関する小型自動脱塩装置(以下、nDS)の開発契約を締結いたしました。この開発契約により開発されるnDSは、PLEX-ID™システムの前処理装置としてPCR産物を精製し、高度な脱塩化処理により低分子の化学的ノイズの除去を実現するものです。(平成24年3月26日付プレスリリース「PSS、アボットと開発契約を締結」により、現在開発中の検体の分割、精製の自動化装置に続き、2機種目の開発契約となります。)
nDS は、アボット社がもつバイオ物質検出プラットフォームに対し、その前処理工程を自動化し、より迅速で効率的な検査を可能にするよう設計された単独の統合型装置です。高度な要求に対応するため、nDSでは、PSSが開発した最新技術、Master Tip™を使用しています。Master Tip™は、液体吸引、吐出機構を備えたPSS独自の液体ハンドリング用ディスポーザブルTipであり、この新技術により分子診断システムの小型化、ハイスループット化の要請に応える事によって、検査施設のパフォーマンスの向上に寄与するものと期待されています。
PSSでは、遺伝子検査の一層の普及、分子診断市場の拡大に向けて、様々な領域における自動化装置の開発を進めてまいります。
・アボット社(Abbott Laboratories)について:
1888年に創業されたアボット社は、医薬品、医療機器、栄養剤事業など広範囲のヘルスケア領域で展開する世界的企業。2012年の売上高は398億ドル、純利益59億ドル。グループ総従業員数約70,000人を擁し、世界150カ国以上で営業活動を行っています。本社は米国イリノイ州シカゴの郊外。
以 上