プレシジョン・システム・サイエンス株式会社(以下PSS)は、このたび、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO、古川一夫理事長 、神奈川県川崎市)より、同機構が公募した事業「植物等の生物を用いた高機能品生産技術の開発」にて、研究開発項目「高生産性微生物創製に資する情報解析システムの開発」の委託先として、共同研究を行う各企業とともにプロジェクトに参画することになりました。
このプロジェクトでは、植物や微生物の細胞が持つ物質生産能力を最大限に引き出した"スマートセル"を作り出し、従来合成法では生産が難しい有用物質の創製、生産プロセスの低コスト化や省エネ化を実現します。
(URL: http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100595.html)
スマートセルインダストリー(高度に機能がデザインされ、機能の発現が制御された生物細胞「スマートセル」による物質生産産業)の実現のために必要なのが、OGAB(Ordered Gene Assembly in Bacillus subtilis)法という、枯草菌のプラスミド形質転換系を利用した多重DNA断片集積法であり、OGAB法を活用することで10kb(キロベース)を超える長鎖DNAを合成することが可能になります。
OGAB法の実用化とハイスループット化に必要となる要素技術が、遺伝子集積に資するDNA断片のみを高純度に精製する次世代のDNA精製技術であり、早期の技術開発が求められています。
PSSの研究開発テーマは"DNA精製技術の開発"のうち「磁性ビーズを用いた配列特異的DNA断片除去法の開発」にて、DNA精製試薬の開発を目指しています。
これまでPSSは、国家プロジェクトにおいてDNA自動抽出装置、全自動遺伝子診断装置、全自動免疫化学発光診断装置等の自動化システムを世界的な企業にOEM供給している実績にて、自動化装置の分野を担当していました。本プロジェクトにおいては、新たに試薬の開発を担当することになり、自社試薬製品開発の実績を評価して頂いたものと考えており、具体的な成果を出すべく研究開発を行ってまいります。
以上