ベローズチップを使用した自動化の特徴は、これまで取り扱うサンプルの容量毎にそろえる必要があった装置を、チップを使い分けるだけで、200µl~20mlまでハンドリングが1台できることです。このシステムにより核酸抽出前に、サンプルの濃縮が可能となり、サンプル中に微量に含まれている細菌や微生物などを回収し、その回収物から核酸抽出を直接行うことができます。
例えは、20mlのサンプルから、独自開発している細菌捕獲粒子とベローズチップを用いて自動的に捕獲することで、100倍程度まで濃縮します。次にこの懸濁液から核酸抽出を、ベローズチップを変えることで実現できます。
また、吸引・吐出を単純に繰り返すことができますので、これまで手作業で行っていた撹拌、均一化、溶解などを自動で実行することも可能と考えています。