肥満(obesity)とは体脂肪が過剰に蓄積した状態です。 体の骨、筋肉、内臓などの組成は20代で出来上がり、それ以降はあまり変化しませんが、体重は増えます。つまり20代以降に増えた体重は脂肪といえます。しかし、ボディビルダーや重量挙げの選手などは筋肉で体重が増えているため肥満ではありません。一方、体重が多くなくても体脂肪が多い場合は肥満と言えます。 「肥満は万病のもと」といわれるように、色々な病気を引き起こします。
肥満の程度は体脂肪数(BMI:Bone Mass Index)、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))や体脂肪率で数値化されています。また体脂肪分布も重要で、皮下脂肪型または内臓脂肪型として肥満のタイプが分けられています。
法医学とは、犯罪捜査や裁判等の法の運用の際に必要とされる医学的事項を研究するまたは応用する医学の一部門です。特に死体鑑定における死因・死亡時刻の判定や血液型による親子鑑定等、裁判上の事実認定のための証拠を医学的見地から確定します。
現代の医学の進歩はめざましく、それに伴い様々な倫理的・法律的な問題が浮上してきていることから、法学部の科目として法医学を開講する大学も増えています。しかし医学面から犯罪性を調べる専門法医学者などの育成体制については減少傾向にあるとのことです。専門医不在の県もあるため警察庁が日本法医学会に体制の充実を求める要望書を提出する事態(2008年1月)にもなりました。また同時に警視庁ではDNA鑑定による性犯罪捜査に、より正確な遺伝子検査の導入を各都道府県に決定しています。
ファーマコゲノミクス(Pharmacogenomics: PG)とは、個の医療と創薬研究開発を目指すことで、特定の疾患群に対して有効で安全な医薬品を探索・開発する手法です。つまり患者に薬剤を投与した際の効果や副作用を、患者のDNAタイプを判別することで患者によりよい治療を行うための手法の一つです。今後は個人の薬に対する感受性を予測するためのバイオマーカーや遺伝子判別キットの開発が活発化され、個の医療が充実していくものと思われます。