マグトレーション(Magtration)とは、磁性粒子を用いた反応において、磁性粒子を特殊形状のチップで分離する技術です。マグトレーションにより、遺伝子研究に必須であるサンプルからの核酸(DNA/RNA)の抽出・精製の全自動化を実現しました。このシンプルながら画期的な世界的特許技術により、これまで手作業による核酸抽出工程を短時間で高精度に行うことが可能となり、大幅な省力化に貢献しています。また検体毎に1本のチップで反応液を搬送し、磁性粒子の分離をチップ内壁で捕獲するため、この工程での検体間のクロスコンタミネーション(汚染)が低減され、次の増幅反応の信頼性が高まります。
このマグトレーション技術は、核酸抽出などの遺伝子解析の前処理の自動化のみならず、磁性粒子を用いたイムノアッセイや免疫沈降反応などタンパク質分野での自動化をはじめ、様々な分野への応用が可能です。